研究室紹介
挨拶
金沢大学の低温室は、1962年に旧広坂キャンパス理学部に液化空気製造装置が設置されて始まり、50年近い歴史を持っています。現在、極低温研究室は全学共同教育研究施設として、金沢大学角間キャンパスと別キャンパスの一部への液化窒素の供給、液化ヘリウムの液化・供給、寒剤利用講習会による安全教育、低温環境研究・教育の技術支援等を行っています。
この長い歴史の間に、金沢大学で行われる低温研究の温度領域もμKの超低温領域に拡大し、世界でも指折りの低温生成装置を持つまでになりました。また、超伝導磁石を利用した17Tの強磁場における研究も可能になりました。
現在まで、すでに6部局70研究グループが極低温研究室を利用する状況にあります。液体窒素の供給量は年間4万5千リットル、液体ヘリウムの供給は年間2万リットルを越えています。最近では、従来の低温物性研究、超伝導磁石の利用以外にも、ナノサイエンス関連や宇宙物理の研究室が液体ヘリウム温度や極低温環境における実験、研究を開始しています。金沢大学における極低温関連研究は着実に発展しつつあります。
低温工学・超電導学会誌での紹介
金沢大学極低温研究室の紹介を低温工学・超電導学会の学会誌に行いました(低温工学 2011年 第46巻 第10号 588ページ)。 投稿原稿はこちらにリンクしておきます。
沿革
- 1962年
空気液化装置(フィリップ社PL106型)設置、 低温実験開始
- 1969年
金沢大学極低温実験室設置。低温実験棟建設。ヘリウム液化機(三菱電機UL-80)と窒素液化装置(フィリップ社PL-107)導入。
- 1992年
角間キャンパス移転にともない全学施設:極低温研究棟が完成。ヘリウム液化機がPSI 1410型(液化能力47リットル/時)に更新。希釈冷凍機の導入によりミリケルビン領域の低温研究がスタート。
- 2004年
ヘリウム液化機をリンデTCF-20(液化能力70リットル/時)に更新。液体窒素自動供給装置導入。
業務
1.寒剤供給業務
- 1-1.液体窒素の供給
液体窒素の利用は、コンピューター管理された自動くみ出し装置を導入し、利用者の便宜を図っています。
- 1-2.液体ヘリウムの供給
極低温研究室のヘリウム液化機を使用し、学内に液体ヘリウムを供給しています。ヘリウムは回収、再液化するリサイクル資源のため、現在は蒸発ガス回収配管の設置してある、極低温研究室内、自然科学研究科5号館、共同研究センターで利用が可能です。
2.高圧ガス安全講習
- 液体窒素、液体ヘリウムは使用条件によっては高圧ガス保安法による高圧ガスとなります。極低温研究室では、法令および危害予防規程に基づき教育訓練講習会を毎年開催しています。特に、新規に寒剤を利用される職員、学生の方には出席をお願いしています。
3.共同利用
- 極低温研究室では、これまで共同利用設備の整備を進めてきました。今後も、広く利用いただける設備の整備を進めます。現在、共同利用頂いている設備についてはこちらを参考にしてください。利用希望はご相談ください。
4.技術協力
- 極低温研究室では低温実験の経験のない方に保安技術教育、低温実験の技術的サポートを行っておりますので、ご相談ください。
組織・運営
管理運営は、理工研究域長、極低温研究室長兼実験主任、液化主任、関係部局からの委員による極低温施設委員会により行われています。
職員紹介
室長 |
阿部 聡 数物科学系教授 |
保安係員 |
布村晃一 技術職員 |